『傲慢と善良』を読んで📖

今回、日本から持ってきた本の中の1冊が
辻村深月さんの『傲慢と善良』です。

結構,厚めの本だったので、ゆっくりゆっくり読もうと思って持ってきたのに、面白くてどんどん読み進み、あっという間に読み終わってしまった💦
残りが段々減ってくると、もったいないからそろそろ止めよう・・・と思いつつ止められなくて読んでしまう、そんな本でした。
ここ数年間読んできた中での、わたしのベスト3に入る小説でした📚✨

今、日本では『傲慢と善良』が上映中らしい。
それを全然知らずに買った本だけど、映画化を知って〝面白いに違いない!〟と期待✨
いや、期待しすぎるとよくない💦
と高ぶる気持ちを落ち着かせ読み始めたわけですが、結果・・・期待以上でした。

ネタバレしない程度にストーリーを話してみると
婚活アプリで知り合い、婚約した直後に彼女がいきなり行方不明に。そして、彼女を探す彼ですが、探しているうちに知らない彼女の面々や育ってきた環境に触れていきます。
行方を探している過程で出会う人々や彼女の家族・・・その人たちの描写がものすごくリアルで恐ろしい。こういう人いるよね!とみんな必ず心当たりがある見事な描写。
地方の大型ショッピングモールでのシーンが本当にすごかった。
わたしも何気なく行っていた週末の大型ショッピングモールだけれど、ショッピングモールにここまで解像度をあげて言語化できるなんて、辻村深月さんという作者は一体何者?!😱

結婚相談所の小野里さんと、二人目のお見合い相手の花垣さん以外は皆、こういう人いるいる!と感じずにはいられなった。このリアルさが素晴らしい✨
これは、ただの行方不明者探しミステリーとか婚活物語ではなく、
毒親や田舎の閉鎖感、男女の友情(?)SNSでのリア充アピール、などなど・・・これでもか!というくらい現代社会あるあるのフルコースを味わえた。

そして最後に驚いたのが、終盤に出てきた〝早苗と力〟親子。
なんかどこかでこの親子に出会ったことある!!!と思いながら読んでいました。
後で調べてみると、同作家の『青空と逃げる』の主人公だったのです!
ここを上手くリンクさせるなんて・・・なんて作家だ!!!と再び😱
もう一人、ボランティア活動を支援している〝ヨシノ〟という女性にもアナザーストーリーがあるらしい。これも読むしかない✊✨

とりあえず、ものすごい本に出会ってしまい、映画化もされたってこともあり、珍しく本の紹介をしてみました。
主人公の女性を演じるのが女優の〝奈緒〟と聞いてなんとなく・・・いいな、と思いました💛


わたしは紙の書籍派ですが、電子書籍も出ています📚

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